003  小村井梅屋敷・香梅園     2005年如月の頃

 この冬は暖冬との予報に反して 寒さの厳しい日もずいぶん多い様に思います。
寒い冬から春へと誘ってくれる風物は いろいろありますが 今回は梅を見に行ってきました。
 私どもの店から南へ1qほど離れたところに 小村井香取神社 があります。
この香取神社の境内に有る梅園が 「香梅園」 で 約85種、120本の梅の木があり
訪ねた時には 馥郁とした梅の香に境内がつつまれておりました。


 


       香梅園入り口にかかる看板                 紅いしだれ梅




                    
 江戸時代、南葛飾群小村井村の 小山孫一郎の梅園は、園内に富士山に似た築山・茶屋
池・石などが配置され、辺り一帯には紅梅・白梅の木が多く植えられ、時期には大勢の
江戸庶民が花見に訪れたそうです。
この梅園も俗に「梅屋敷」と呼ばれておりました。「臥龍梅」の亀戸・梅屋敷よりはるかに
敷地も広く、3300坪に及んだそうです。
毎年、梅花の時期になると将軍のお成りがあり、園内には「御成り梅」といわれた梅の木もあった
そうです。
 江戸末期の慶応3年に発行された 安藤広重の「絵本江戸土産」の中に、小村井梅園の図が
あります。
この梅屋敷は、亀戸の梅屋敷などと同じく、1910年(明治43年)の大水害で廃園となってしまいました。

 この梅園に隣接してあったのが 小村井香取神社 でした。
香取神社とは、旧下総の国の一宮(もっとも大きい、あるいはもっとも由緒がありその国一番と認め
られている社) の分社であり、平安時代末期、小村井の地を開拓する為に千葉県香取郡から
6軒の人々が移住した後、この地の氏神様として鎮守したもの とあります。

 小村井香梅園は、平成6年 かつての「梅屋敷」を忍んで香取神社境内に再開されたものです。
毎年2月には 梅祭り も開催され、年々人々の訪れも多くなってきています。


   鳥居の右側に香梅園の入り口が
   有ります。
 


 それ程広くない香梅園ですが、だからこそ梅の香を楽しむのには最適でした。
色々盛りだくさんに咲き競う梅の花の中で目についた花が 「内裏」 という種類の花でした。
  

      3月のひな祭りの時期に先駆けて可愛らしく咲いていました。



 「新梅屋敷」とかつては呼ばれた 「向島 百花園」 にも出かけてみました。
訪れた日はちょっと暖かい一日だったせいでしょうか、東屋に腰掛けておしゃべりする
お年寄りなども多くみられ、のどかな光景でした。



   どうしても背景にマンションが入り込んでしまいます。とても残念に思います。


  百花園には紅梅もありますが、この
  「白加賀」 という種類の花が
  とてもきれいに咲いていました。


白加賀の下をのんびり歩いていたら、頭上から
チッチッ と小鳥のさえずりが聞こえました。
「メジロ?」カメラを向けましたが急なこと
でしたし、私が動くとあちらもヒラヒラと飛ぶので
なかなかシャッターが押せません。
ピントがぼけてますが小鳥は確かに背中が
オリーブ色、目の回りに白い輪を持つ
「メジロ」でした。



三寒四温。暖かくなるまでもうわずか。また何かご報告できることを楽しみにしています。





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