005  ガラスの小品展   
             村田佳壽子さんとパート・ド・ヴェール    2005年 文月の頃
  
2005年の梅雨も空け、空には入道雲が沸き立っています。ヒートアイランドの東京、天気予報の最高気温は
まだまだ高くなるのでしょうか。
こんな暑い時には風に揺れる風鈴、硝子の器でかき氷、そうめん・・・硝子は涼しさを演出してくれますね。

私たちの生活の中で ガラスはとても身近なものとなっております。食器や建材の他、家具や小物あるいは
アクセサリー等の素材としてガラスはとても多く使われています。

ガラスは紀元前数千年前にメソポタミア、またはエジプトで生まれたそうですね。
「ひとりの船乗りが砂浜でたき火をした際に潮風を防ぐ為にたまたま近くにあった岩塩を用いたところ、
岩塩がたき火の熱で溶け出し、砂と反応して世界で最初のガラスが誕生した」 などという言い伝えも
あるそうです。
 ガラスが一般的になるのは「吹きガラス」の技法が発明される古代ローマ帝国の頃です。
日本へは1200年ほど前 シルクロードを経て伝わった、あるいは南方より海路にて伝わった、など諸説有りますが
古代〜中世は仏教の隆盛にともなって仏像・仏具・七宝に用いられたガラスが伝わり、また16世紀には
宣教師フランシスコ・ザビエルによりガラスの鏡や遠めがねが日本に持ち込まれたそうです。
 
 「ガラスの語源は、といいますと、インドから中国を経て日本に伝わった『瑠璃・玻璃』 が日本語でガラスを
表すもっとも古い言葉だそうです。清少納言も枕草子の中で うつくしきもののひとつとして
  
  「瑠璃の壺」・・・ 青色の宝玉で作られた仏骨などを入れる壺=ガラスの壺・・・を挙げています。


 その後16世紀頃より流入したヨーロッパ文化の影響で ガラスはポルトガル語の「Vidro」からビードロ
またはオランダ語の「Diaman」からギヤマン と呼ばれ、さらに時代を経てオランダから伝わった「Glas」から
ガラスと一般的に呼ばれるようになったそうです。

 漢字でガラスを表すと「硝子」となるのは 原料に硝石を使うことに由来するそうです。

 
今、梅鉢屋店内では村田佳壽子さんガラス小品展を開催しております。 

 1964年、東京下町に生まれた村田さんは幼い頃より手を使ってのものづくりが好きだったそうです。
服飾関係の短大を卒業後、東京デザイナー学院へ入学し、デザインの勉強をする中で、ガラスアートに出会い
改めて東京ガラス工芸研究所へ入学、ガラスに関する様々な事を学び、「パート・ド・ヴェール」
という技法に出会ったそうです。

 卒業後はガラス製品製造会社に就職し、研究所で身に付けた技術を生かし、少しづつ作品を造ることを
始めたそうです。

 1991年頃より、各種企画展やグループ展への参加、日本クラフト展等への出展および入選等、ガラス作家
としての活躍が始まります。

今回、ご近所ということもあり梅鉢屋店内で村田さんの作品を展示させて頂く機会を得ました。
 
梅鉢屋の入り口より入って左側のコーナーに村田さんの作品は展示してあります。


   村田さんの作品は大きなものでも花器・鉢などで、 ぐいのみ・香合・香水瓶や   ネックレス・イヤリング・
帯留めなどのアクセサリー等小さな作品が中心だそうです。
   身近に置いて普段使いにしてもらいたい、と村田さんはおっしゃいます。

              青と緑のコントラスト、香合です。
              夏のお茶会に使うと涼しげですね。  
お部屋のアクセントに。
高さ20センチほどの小さなランプです。
石と見まがう台も村田さんのクラフトです。
  夏の食卓に・・・
    ガラスと金属のコンビネーション。
    この作品はパート・ド・ヴェール技法で
    ガラスの部分を作った後、金属をアレンジ
    してあります。




店内に作品を飾り終えた村田さん。
ひとりでも多くの方にご自身の作品を
見て頂きたい、とのことです。


 7月27日より始まった 「村田佳壽子 ガラス小品展」 は 秋風の立つまで  だいたい9月末頃まで開催
させて頂くつもりです。
 お時間がございましたら ご覧頂けると嬉しいです。


厳しい暑さもまだまだ続きます。皆様お体大切に・・・またお目にかかります。
最後に暑さを忘れる?かもしれない写真を2点ご紹介します。






早春、ピンクの花をつけていた「にわうめ」が
実をつけました。2005年文月のことです。
村田さんのガラス細工にあるような色の実です。
百花園の胡枝花洞(こしかどう)・・・萩のトンネルです。
後少しで花も咲き出し、8月25日からの「虫聞きの会」
の頃にはトンネルも完成することでしょう。
            2005年葉月最初


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