すみだのものづくり
 
墨田区は昭和22年に、それまでの本所区と向島区が合併して特別区として生まれました。
 
向島区は江戸の頃より、市中に向けて出荷される米・蔬菜類を生産する近郊農村であり、文人墨客の集う保養地でもありました。
ところが、1907年と1910年に起きた大水害は向島一帯に大きな変化をもたらしました。また、1923年の関東大震災及び、1945年の東京大空襲により、向島は灰燼に帰してしまします。度重なる災害等で向島は多くのものを失いましたが、その都度復興を果してまいりました。
特に震災後は、本所・深川・浅草方面より移住してきた人々により、町工場と家内工業の家々が増え、それが、現在の墨田区の代名詞とも言える「下町情緒」を醸しだし、また、貴重な技・熟練の技を持つ職人が多く存在している事の遠因ともなっているのかもしれません。
 
墨田区ではそんな優れた職人に 「すみだマイスター」 という称号をあたえ、伝統技の保存を奨励しています。同時に工房ショップ・小さな博物館 など、広く優れた技術を公開しようという運動もおこなわれています。
  
 
この 「すみだのものづくり」 では、工房ショップとして指定されている梅鉢屋の現店主であり、江戸砂糖漬の技でマイスターに認定されている 丸山壮伊知が、墨田の地に根ざしてものづくりを続ける仲間たちをご紹介させていただきます。
興味を持たれた技がございましたら、右のアイコンから職人さんのホームページを訪れてみて下さい。
 
職人さん 職人さんたちのおしごと HPへ
楓岡 弘光氏 どうやったらこんな形のバネができるの?と思わず首をひねってしまうバネ作りの技。MoMA(NY近代美術館)で販売中のペーパーホルダーなど、オリジナルバネ商品開発にも意欲的
山崎 彰一氏 ボトルシップやライティングアートを中心に暮しを潤す物造り一筋
ドッキンハート・不思議矢など一見の価値有り
中條 隆一氏 伝統の江戸小紋・江戸更紗を染め上げる技。着物以外にもシルクシャツ・ベスト、革への染め付けなど、江戸小紋の新しい形の紹介
片岡 恭一氏 昔ながらの屏風から超現代的モダニズム屏風まで、その技術はピカ一。箪笥に眠る思い出の着物・帯・風呂敷等オリジナルの屏風に仕立ててみては
田中 英二氏 手間のかかる行程を堅実に経た桐製品は使い手に無類の安心感を。伝統技術を生かしながら現代の暮しにマッチする製品開発も
西山 鴻月氏 押絵羽子板作り60年を越える見事な技。絵柄は江戸の伝統を受け継ぎ、歌舞伎の演目から
藤村 明光氏 市松人形に代表される「抱き人形」作りはもはや仕事を越えて己の生き方。手仕事には自分自身が形となって現れるそう
塩澤 政子氏 わずかな狂いも許されない緻密な彫金の世界。錺(かざり)金具の伝統の技法を現代生活の中でも楽しめるものづくり
小宮 太郎氏 宮中でも使われる風格の有職畳。新しい素材を使っての表現等を通じ後世へ伝えられる技
松本 一広氏 欄間等によく見られる高度な「透かし彫り」の技を駆使した芸術品の数々。木のぬくもりを現代生活に生かすことを目指す
塚田 進氏 作り手の心がにじみ出る優しい木目込人形。オーダーメイドの雛人形にはお気に入りの古布を着せて
磯貝 一氏 使う者の手になじむ天然素材・鼈甲の美しさ。父より受け継いだ技とこの道40年を越える熟練の技術